皆さんは、どんな外観が好きですか?
外観を見る時、どこに注目していますか?
外観の印象に大きく影響するものとしては主に、屋根の形状・窓の配置・色合い・素材、などがあります。
その他にも、軒の出寸法や外構、建物自体の型やボリュームなど、
外観の印象に影響するものは色々ありますが、
今回は、詳しい解説は抜きに、建主さんからの要望と共に事例写真を紹介してみます。
※外観についての詳細記事はまた別で書こうと思います。
●構造材をデザインとして見せる
要望:白い壁と木の組み合わせが好き。
平屋の住宅です。
ポイントとする木の部分は、建物の骨組みである構造材の、柱や梁をそのまま見せました。
車1台分は雨に濡れないように、建物の屋根をそのままかけてスペースをとっています。
※TOPの写真もこちらの住宅です。
(5つのテラスの家)
平屋の住宅です。
ポイントとする木の部分は、建物の骨組みである構造材の、柱や梁をそのまま見せました。
車1台分は雨に濡れないように、建物の屋根をそのままかけてスペースをとっています。
※TOPの写真もこちらの住宅です。
(5つのテラスの家)
●白い箱
要望:小さい箱型の家がいい。
シンプルな平屋の箱型の住宅です。
格子に強く惹かれる、ということも判明したので、テラスの周りを格子で囲っています。
(ぐるりの家)
シンプルな平屋の箱型の住宅です。
格子に強く惹かれる、ということも判明したので、テラスの周りを格子で囲っています。
(ぐるりの家)
漏れる明かりもデザインの一部
格子越しに漏れる明かりも雰囲気が出て、夜の外観も印象的になります。
(ぐるりの家)
(ぐるりの家)
●キューブを組み合わせて
要望:屋根はフラット。濃い茶色を取り入れたい。
二世帯住宅にして店舗(理容室)併用住宅です。
右側の板張りキューブが理容室。
左側のキューブの1階が親世帯、2階が子世帯の住まいになっています。
1階と2階に続く坪庭の壁を店舗の壁とリンクさせて建物としての一体感を持たせました。
(線路際の家)
二世帯住宅にして店舗(理容室)併用住宅です。
右側の板張りキューブが理容室。
左側のキューブの1階が親世帯、2階が子世帯の住まいになっています。
1階と2階に続く坪庭の壁を店舗の壁とリンクさせて建物としての一体感を持たせました。
(線路際の家)
●コロンとかわいらしく
要望:シンプルな家が好き。でも、気張りすぎて周囲から浮くのは嫌。
シンプルでもシャープにならないように、柔らかで可愛らしい印象にしました。
ほぼ立方体のシンプルな型をしていますが、
内部はスキップフロア5層で、少々複雑な構成となっています。
(読書する家)
シンプルでもシャープにならないように、柔らかで可愛らしい印象にしました。
ほぼ立方体のシンプルな型をしていますが、
内部はスキップフロア5層で、少々複雑な構成となっています。
(読書する家)
ランダム窓で表情を
窓の取り方にも、柔らかい表情を意識しています。
(読書する家)
(読書する家)
●アクセント素材を最小限に
要望:少しだけ板張りのポイントがあるのがいい。
平家の住宅です。
正面から見た右半分は駐車スペースですが、建物と一体として屋根を掛けています。
建物のボリューム(高さ)を最小限に抑えるために、アシンメトリーな屋根のカタチになっています。
(コーギーのいる家)
平家の住宅です。
正面から見た右半分は駐車スペースですが、建物と一体として屋根を掛けています。
建物のボリューム(高さ)を最小限に抑えるために、アシンメトリーな屋根のカタチになっています。
(コーギーのいる家)
植栽も外観設計
植栽の力で外観の魅力は一気に増します。
こちらのお家は、建主さんご本人が徐々に整えました。
(コーギーのいる家)
こちらのお家は、建主さんご本人が徐々に整えました。
(コーギーのいる家)
●とにかくシンプルに
要望:とにかくミニマムに、シンプルに。
外観も内観も、とにかく余計なものは出来るだけ削ぎ落とすことを考えた住宅です。
20坪の敷地に建築面積7.5坪と、規模も抑えたおかげで、密集した住宅地に余白が生まれ、
コンパクトでも、ゆとりある、豊かな佇まいの外観になりました。
(7.5坪の家)
※建築面積とは:建物を真上から見た時の面積のこと。
外観も内観も、とにかく余計なものは出来るだけ削ぎ落とすことを考えた住宅です。
20坪の敷地に建築面積7.5坪と、規模も抑えたおかげで、密集した住宅地に余白が生まれ、
コンパクトでも、ゆとりある、豊かな佇まいの外観になりました。
(7.5坪の家)
※建築面積とは:建物を真上から見た時の面積のこと。
●素材に存在感
要望:外壁に焼き杉を使いたい。
ピンポイントのご要望に応えて、焼き杉を使用した外観です。
真ん中の格子部分は、屋根に穴を開けたバルコニーになっています。
(焼き杉の家)
※焼き杉とは:杉板を焼いて表面を炭化させたもの。板の劣化を遅らせます。
ピンポイントのご要望に応えて、焼き杉を使用した外観です。
真ん中の格子部分は、屋根に穴を開けたバルコニーになっています。
(焼き杉の家)
※焼き杉とは:杉板を焼いて表面を炭化させたもの。板の劣化を遅らせます。
●格子戸をポイントに
要望:屋根はフラットで箱型、格子や木の感じも好き。
通りに面したテラスに落ち着いた雰囲気を持たせ有効に使うために(防犯の意味もあり)設けた、
大きな格子戸をポイントとしました。
(紡ぎの家)
通りに面したテラスに落ち着いた雰囲気を持たせ有効に使うために(防犯の意味もあり)設けた、
大きな格子戸をポイントとしました。
(紡ぎの家)
ポイントカラーで締める
ガレージの軒下を低く抑え、濃い色にすることで、重心を低く、落ち着いた雰囲気にしています。
また、玄関のラインを同じ濃い色にして全体の雰囲気を引き締めています。
(紡ぎの家)
また、玄関のラインを同じ濃い色にして全体の雰囲気を引き締めています。
(紡ぎの家)
●大通りに面した外観
要望:屋根はフラットで箱型が好き。
大通りに面したところには、部屋に直接つながる窓は設けず(直接あるのは通路に設けた窓)
坪庭を大きく囲った壁を介して、音や通りとの距離に配慮しています。
(紡ぎの家)
大通りに面したところには、部屋に直接つながる窓は設けず(直接あるのは通路に設けた窓)
坪庭を大きく囲った壁を介して、音や通りとの距離に配慮しています。
(紡ぎの家)
●音対策を外観のポイントに
要望:板張りの部分が欲しい。
車通りの多い道路側に、水廻り(トイレ・洗面・キッチン)を設けて部屋への防音対策としています。
その、水廻りの入っている部分を板張りとし、外観のポイントとしています。
(囲む家)
車通りの多い道路側に、水廻り(トイレ・洗面・キッチン)を設けて部屋への防音対策としています。
その、水廻りの入っている部分を板張りとし、外観のポイントとしています。
(囲む家)
家の中から自分の家が見える
通りの反対側は中庭を囲んでオープンになっています。
気配はわかるけど視線はぶつからないよう、窓の位置を意識しています。
家の中から自分の家が見えるのは楽しいです。
(囲む家)
気配はわかるけど視線はぶつからないよう、窓の位置を意識しています。
家の中から自分の家が見えるのは楽しいです。
(囲む家)
●まとめ
自分の気に入った外観であれば、家に帰るのが楽しみになります。
街並みにも影響する外観、大切に考えていきたいですね。
今回は事例写真を見ていただきましたが、
外観を考える上で大切なこと、注意したい点、など、詳しいお話はまた別でしようと思います。
街並みにも影響する外観、大切に考えていきたいですね。
今回は事例写真を見ていただきましたが、
外観を考える上で大切なこと、注意したい点、など、詳しいお話はまた別でしようと思います。